745 :本当にあった怖い名無し[sage] :2005/05/31(火) 12:48:05 ID:l2+bZ6j70
たぶん幼稚園くらいの頃のこと。
夏休みに母親の田舎に遊びに行っていて、昼下がりに縁側でぼんやり垣根のむこうの山並みをみていた。
その時、何を思ったのか急に山の形を変えたくなって、山に向かって手をかざして左右に移動させるようなマネをすると、
山並みの一番高くなっている部分が私の手の動きに沿って動いてしまった。
えっ、と驚いて元の形に戻そうとしてもできなくて、そのまま怖くなって家の中に隠れてしまったんだけど、しばらくして怖々確認してみると、やっぱり明らかに山の形が変わってしまっていた。
自分の中では「とんでもないことをしてしまった」という思いがあり、誰にも告白できずにいたんだけど、周りの大人もとくに山の形が変わってしまったことを言及することもなかったので、そのまま知らん振りしていた。
その年か翌年の暮れにもう一度田舎に行ったけど、山の形は私が移動させたままになっていて、そのことに対する罪悪感みたいなものを感じて、たぶんそれ以降は母の帰省に付いていくことはなかったと思う。
たぶん夏の昼下がりに見た子供の白昼夢のようなものなんだろうけど、私なりの不可解な体験です。